今日は久しぶりにサンキュー ドリームカーニバルの日
ちなみにサンキューとは鹿児島にあるスーパー。ドリームカーニバルとは普段は駐車場の部分にテントを張り、普段とは比べ物にならないくらい格安で商品を販売している。ワゴンにどっさーっと商品を山積みにしたセールのようなものだ。
周期は3ヶ月に1回くらいだろうか。テント村とも呼ばれている。
週末に3日間ほど実施されるのだが、とりあえず人が多いし車が多いし近隣の道路は大渋滞である
周りにある他のお店はホントに迷惑してると思う(なんが夢のお祭りかて)
仕事が休みだったというのもあり、嫁が「朝一から行きたい」というので付き合った
オープンは9時30分
9時半頃付くように家を出るも225号線が大渋滞
(おいおい、全然進まんし、、、)
まぁ225だけじゃなく裏道も産業道路もサンキューへ続く道はどこも大渋滞なんだけどね
さっそく出鼻をくじかれ嫁もイラついている
10時前、道路を挟んでゲオとかスシローとかがある駐車場に到着するも満車 しかも空き待ちの車が何台もウロウロウロウロ巡回してる状態
なんとか車を駐車できて、店に着いたのが10時過ぎ。すでにテントの中は人であふれかえっている。(もうすでに帰りたい気分)
しかも通路がくっそ狭いのに、おばちゃんたちは皆カートを押して、人に当たっても気にせず我の欲望のままに突き進んでいく。
タックル、割り込み当たり前。僕も10回くらいカートに轢かれた。いや、轢き殺されかけたといったほうが正しいだろう。時間とともに腰と足には打撲痕が増えていく。
ドリームカーニバルにはそれだけ人を魅了し、理性を狂わせる「安さ」という名の魔力が纏われている。みんな魔法にかかってる。おばちゃんたちに他の人間は見えていない。見えているのは山積みされた商品に埋もれているお目当ての品だけである。
嫁が戦闘態勢に入る。
ん?!あれ?!この眼?!まるで、そう、、、、鷹だ!!鷹のような鋭い眼つきで獲物を狙ってる コワッ
僕「カゴとってこようか?」
嫁「いらんしっ。カゴあると動きにくいでしょ!」
僕「スィヤセン。。」
目の前ですでに戦っているおばちゃんたちを見て、嫁もピリピリしているのが伝わる。臆したヤツから脱落していくのを知っているのだ。戦場に行く者なら誰でも知ってる常識だ。
テントの中には、焼鳥とか野菜・フルーツ等の飲食系エリア、日用品エリア、服飾系エリアに分かれている。
嫁は日用品エリアから攻める。ワゴンの中には文房具とか靴とかスマホケースとかが山盛り状態。
僕の目から見ればどれも必要なさそうな物ばかりなんだが・・・。
ワゴン一つ一つに四方八方から手が伸び、砂金を探すかのごとく商品を掘って掘って掘りまくっている異様な光景である。
嫁が日用品エリアにヤシャシーン(突撃)するのを見送って、僕は飲食系エリアにそそくさと避難する
飲食系エリアでは色んな試食が出来る憩いのオアシス。意外と空いてる。とんかつ・チキンナゲット・焼鳥など、どれもおいしそうだ。
その中にひときわ光を放つブースが!肉だ!!!黒毛和牛ステーキだ!!!1枚2000円くらいするステーキの試食が出来るとあって、すごい人だかりである。
10切れほどのお肉が焼きあがる。ちっさいちっさいサイコロくらいのサイズ
くんくん。。めちゃくちゃいい匂いだ。匂いだけでおいしいと確信できる!
しかし焼けた瞬間、瞬でなくなる。選ばれし一握りの者しか試食できない厳しい現実を突きつけられた。僕もただ指をくわえて見ていることしかできなかった。
(ふぅ。オレもまだまだだなぁ。。)
とりま、焼鳥ととんかつを買って満足したので、おばちゃんの荒波に揉まれながら嫁を探す。
「イタタ!イッテッ!スマセン!スィヤッセン!グホッッ!!ウェエェ!スマセン!チョットトオリマス!」(涙目)
いた!!(まだ選んでるわ・・)ヨメに声をかける
嫁「レジいってくるわー」
僕「(やっぱまだレジしてなかった)うぃ!」
レジも長蛇の列でめちゃくちゃ混んでいる。
焼鳥ととんかつを持ってレジが終わるのを待った。ひたすら待った。。。30分待った。
そしてレジを終えた嫁からまさかの一言が放たれる。
嫁「店の中の2階も見たい」
僕「・・・」
(え?!買い物終わりじゃないの?!もうめっちゃ見たからいいじゃん?!中はまた今度見ればいいじゃん?!もう疲れたし帰りたいわ。あぁぁなんて言えばいいんや。)
回避する言い訳を脳内で必死に考える その間まさに0.000001秒
僕「(0.000001秒)いこか。。。」もちろん拒否権はない
カートに轢かれて足の骨も何本か折れてるが、引きずりながら店内の2階へ
2階の衣料品もだいぶ安くなってるが、下のテントに比べると人も少なく快適だった
2階を1時間ほどかけて物色し、結局何も買わずにサンキューをあとにした。
帰る頃には嫁もすっかりご機嫌を取り戻したご様子。
こうしてスーパーという名の戦場からなんとか帰還した。
完