プロローグ
また今日も淡い期待を胸にココヘ来てしまった
当たるかなんて分からないのに
でも、今日はいつもと違う 必ず当たる気がするんだ!
だって、めざましテレビの「今日の占いカウントダウン」でおうし座は1位だったし
もう6ヶ月くらい当たってない気がする 当たった時のことが思い出せない
もうそろそろいいだろ神様
景品なんてどうだっていい
ただ、当たりがでたときの『子供たちの笑顔』がみたいだけなんだ・・・
episode1:誘惑
家族4人 テーブルに案内される
次女はいつも「かけうどん」を食べる 今日もかけうどんを食べたいと言い注文した
(かけうどんじゃお皿にカウントされないじゃないか・・・まったく・・・)
残り3人で頑張るしかない
玉子・ハマチ・穴子・・・・
長女も嫁もいいペースでお寿司を注文している
(いいぞ!!自分もがんばらねば・・・)
ボクの注文が届いた
ごめーーーーーん!!!!
だってコレめっちゃおいしくね!?
次からがんばるから!このあといっぱいお寿司食べるから!ほんんんっとごめん!!!
ちゃんとカウントされるお皿のやつ頼むから!!!
排水溝にこびりついた汚れを見るかのような視線を家族全員から感じながら汁なし坦々麺を食べた・・・オイシイ。
そんなこんなしていると、1回目のジャッジメントが始まった。。。。。
episode2:悲しみ
またか。。。
今日もダメかもしれない・・・
みんなの頭に悲観のイメージが風船のように膨らむ
子供たちなんて頭がテーブルに吸い込まれるんじゃないかってくらい、おでこをテーブルにくっつけて落ち込んでいる
・・・・・・・・
だめだ!こんな暗い顔してたら当たるものも当たらない
「ま、まだ1回目じゃないか!次は当たるよきっと!(足ブルブル)」
崖っぷちまで追い込まれたその心をなんとか踏ん張らせて声を出した
「そ、そ、そだねー!次くらいに当たるかもね!(唇ブルブル)」
嫁も力を振り絞って援護射撃を出す ありがたい ココロの中で泣いた
汁なし坦々麺を食べ終えたボクは悪手を反省し、無我夢中でお寿司を食べ始めた
「もぐもぐMOGUMOGUモグモグ」
ホントは唐揚げとシャリカレーを食べたかったが、我慢してお寿司をいっぱい食べたので褒めてほしい
そして本日2度目のジャッジメントを迎える。。。。。
episode3:絶望
お!?
えぇぇ!?!?!?
うそだろ。。。。。。。。
いつからビッくらポンは399のMAXタイプになったんや
「つ、つ、つ、つぎ、、、、」
だめだ どうしても声が出ない
もはや絶望にまみれたこのテーブルで口を開くものなどいなかった
(今日も当たんねーな・・・)
口には出さないが誰もがそう感じ、早く食べ終わって帰ろうと淡々と食事を進める
episode4:ラストチャンス
あと1回だけ
もうお腹いっぱいなのでこれが本当にラストチャンス
(・・・・・・・うわぁ~、演出弱そう。。。。)
がんばれ!?
おおお!?!?!?!?!?!?!?!?!?
『やったああああぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~』
「ガッチャン」
上のガチャガチャから何かが放出された
大当たり!!!!!!!
銀賞キタッwwwwwww
むっすめも満面の笑みである
6ヶ月ぶりに私たちのテーブルにも笑顔がこぼれた
お会計の時に大当たりの券と引き換えにもらったものがコレだ
サンジGET♪
こうしてボクたちの永い戦いは幕を閉じた。
そしてまた、きっと遠くない未来に当たりを求めてココに来るだろう。
ありがとう くら寿司
ありがとう ビッくらポン
fin
※この物語はフィクションです。普通に家族で楽しく食べました。くら寿司最高です。大好きです。