先日、このような記事を見かけた。
キャリコネニュース
【20代以上男女、「仕事より余暇」が初めて過半数に 仕事は「給料よりも自己実現」も6割超に】
まぁ要約すると「仕事第一」の意識から「プライベート優先」の傾向が強まってきてますよって記事なんだけど、
鹿児島の企業も【従業員に対する考え方】が明らかに変わってきているなぁと感じる。
ボクが就活をしていた10年ほど前は、とにかく何よりも「仕事第一優先」「休み月4~5日」「長時間労働(みなし残業で12時間以上拘束)」なんて当たり前で、特に飲食店なんかはどこもこんな感じだった。
なぜこんなに働く側が負荷を背負うのか。
それは『サービス業=自分を犠牲にしてお客様に奉仕する』という考えが根付いていたから。
お客様=神様思考でとにかくお客様を優先して、企業として生き残っていくには『お客様』さえいればよかった。
従業員なんて募集をかければ、応募多数で選び放題。
業務内容がきつくて辞めれば、またすぐに新しい人材が入ってくる。そんな時代だったし、
平成21年の有効求人倍率なんて0.46倍(働きたい人100人に対して求人50件しかない状況)
仕事を辞めても次の働き口がない。
しかし、お客様第一優先主義で従業員をないがしろにしてきた企業が今、重大な問題に直面するようになった。
『深刻な人手不足』
皆さん覚えているだろうか。
2014年には「すき屋」のワンオペがきつすぎて、従業員不足により123店舗が一時休業や時間帯休業するという事例もあった。
そこからワンオペの廃止など労働環境の改善に取り組んで、今現在のすき屋がある。
すき屋だけに限らず、人手不足で店を閉めているお店は後を絶たない。
お客様がいても働く従業員が集まらない。鹿児島の企業もまさにこの状況に直面しているそうだ。
今年は「新入社員をおもてなし」なんてワードも出て、そこまでいくとキモチワルッて思ったけど。
そこで休日を最低月6日は取ろう、労働時間をせめて11時間拘束までにしよう、営業時間を短くしよう、などなど、
労働環境の改善に努めている。努めているが、それでもなかなか人が集まらない・定着しない状況らしい。
まぁ、鹿児島の給料安いもんね。
企業のトップが人手不足になる現状を想定して、
前もって労働環境改善に取り組んでいたところは、しっかり利益が取れるシステムを確立してきたが、
利益優先で従業員の確保を必死にしてこなかった企業は今後急速に衰退していくことでしょう。
【少子化・県外への就職・介護離職・育児】 様々な要因で今後も鹿児島で働ける人口の割合は減り続けると思います。
雇う側と雇われる側どちらもWIN-WINの関係になれる日がくるといいですね。
ではまた~(‘◇’)ゞ